急な寒さでおっぱいがつまるのを予防するには

まゆみ先生
まゆみ先生

こんにちは

石川県金沢市のまゆみ助産院です。

今日、10月18日月曜日の金沢の最高気温は19℃、最低気温11℃。

2日前の10月16日土曜日は最高気温27℃、最低気温18℃。

この数日間で10℃も気温が下がりました。

紅葉の色づきも加速してきそうです。

そうなると、途端におっぱいトラブルが発生しやすくなります。

 

今まで、暖気で副交感神経優位な状態から急に体温が奪われないよう血管を絞める交感神経優位にしなくてはならない。

 

体温調節をする自律神経が追い付いて行かないので風邪を引きやすくなります。

風邪の初期症状に鼻づまりがあります。

おっぱいも、同じようににつまりやすくなります。

 

今朝、急に駆け込んで来られた方。

「今朝から急におっぱいに大きなしこりが出来て授乳しても取れません。

子どもも、おっぱいが出ないのかすぐ離します。

どうしたらよいでしょう?」

 

この時期、おっぱいつまりから発熱して乳腺炎になると危ないのですぐ来てもらいました。

 

見せてもらうと、左のおっぱいの上から外側にかけて4分の1程のしこりが出来ていました。

しこりの部分が少し赤くなり始めています。

体温は36.5℃。

「何とかして、取れないかと自分でしこりを押したりもんだりしていましたがダメでした。」

朝食のメニューはパンとヨーグルト。

 

そこで、事前に用意しておいた温かい漢方を飲んでもらって乳管の開通を促します。

そして足湯。

足湯を15分すると温かい血液が全身を巡ります。

「昨日、牛肉食べたのがいけなかったのでしょうか?」と、ママ。

「牛肉が直接どうかわかりませんが…
母乳は乳脂肪が多いので冷えるとバター化しやすいと思いますよ。
とりあえず湯煎してバターを溶かしましょう(笑)。」

 

更にホットタオルでおっぱいを温めながらそっと動かして乳輪、乳頭に圧をかけると

「ぷつん!」と音を出して中の乳栓というおっぱいの塊が飛び出しました。

 

すると、後は「じょー~!」と小便小僧のおしっこの様に放物線を描いて乳汁が出てきます。

 

膝に掛けてある吸水シートがずっしり重くなるほどおっぱいが飛び出しました。

「わ~すごい。こんなに溜まっていたのですね!」

 

幸い、症状が出てすぐ来てくださったので他の乳腺をあまり圧迫しておらず、詰まっていた一本を通すだけで改善しました。

 

そこで、今後の予防法

  • 朝晩の冷え込みが強くなってきたら…寝ている間の冷え取りに朝には温かい味噌汁一杯。
  • 夜中におっぱいを冷やさないようナイトブラにタオルを一枚挟み込む。
  • お風呂に浸かる。
  • 足から冷えが入らないよう足首まである靴下をはく。一枚で床の冷たさが伝わってくるようなら2枚履く。
  • おっぱいを飲ます前におっぱいを揺らして中身をシェイクしてから赤ちゃんに飲ます。
  • 赤ちゃんにどの腺からも飲んでもらうために授乳姿勢をいろいろ変える。つまり、赤ちゃんを縦にしたり横にしたり脇から抱えたりして授乳する。

 

以上をママにお伝えすると

「この時代に…おっぱいって随分アナログなんですね(笑)」

 

時代は変わっても、太古の昔からおっぱいの出る仕組みは変わっていませんから😁

まゆみ先生
まゆみ先生

今日もご訪問ありがとうございました。

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