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こんにちは。
石川県金沢市のまゆみ助産院です。
あるママから

前は、夫立ち合い出産だった。
今回は立ち合い制限されているし、マスクもしながらのお産になるのですか?
前と違うのが不安で…。
陣痛中の暑さ対策や、これ備えておけばよかったなど他のママからどんなお話聴きますか?

お産は初めてでも、初めてでなくても不安ですよね。
その上、今までと状況が違うとなると尚更不安ですね。
そこで、今この状況でお産するおさらいをしましょう☝
夫や家族の立ち合いがない
それは今、どこの施設でもそのようです。
ひとたびクラスターが発生すればたちまち“お産難民”になってしまいますから。
予定日まであと1週間という時に、通っていた病院にクラスターが発生して急に産み場を変えることになって大変だったというママのお話を聴いたことがあります。
病院や産院など産婦の収容人数が多いところは、人の出入りも最小限にするしか感染リスクを下げる方法がないということで…ここは我慢ですね。
でも、その分スタッフが頑張って付き添ってくれると思います。
30年程前、夫立ち合い出産がメジャーでなかった頃、助産師はいくつもの陣痛室を掛け持ちで腰さすりに走り回っていたものです。
誰もいなくて不安になったら遠慮せずナースコールを押してよいですよ。
お産中のマスク
お産は呼吸を荒くしながら何時間も走り続けるマラソンのようなもの。
そこにマスクはキツイですね。
でも、お産の時、私達助産師など産科医療従事者は産婦や新生児と本当に濃厚接触します。
側で腰をさすり、動き回る産婦の手を握り呼吸を誘導し産婦の汗や、唾、羊水、血液など体液をかなりの頻度で浴びます。
なので、余程我慢できない限りマスクの着用は求められると思いますが…
あまりにも辛ければスタッフに相談すればよいと思います。
お母さんが苦しくなるとお腹の赤ちゃんも苦しくなるので、それでは本末転倒ですから。
スタッフはプロなので自分自身を感染から守る技術は持ち合わせているはずです。
暑さ対策
夏のお産はただでさえ暑いのにその上マスクは暑い。
分娩室は生まれてくる赤ちゃん用の温度に管理されているのが普通。
ですからあまり涼しくは出来ませんが、赤ちゃんが生まれるまでまだ時間がある場合はお母さんの過ごしやすい温度にしてもらえると思います。
ただし、あまり全身を冷やすと子宮も冷えて硬くなりよい陣痛が来ず、痛みも強く感じてしまうので程々に。
首元と手のひらを集中的に冷やすと体感温度が下がるそうです。
保冷タオルを首に巻いたり、冷たいペットボトル飲料を握ってみてはいかがでしょう。
“携帯用の扇風機”は“うちわ”と同じで誰かがそれを持って風を送ってくれるなら効果的です。
でも、陣痛の時に自分に風を当てるなんて…していられないと思います。
食事や水分補給
お産の時は暑いし、陣痛の時口呼吸になりやすいのでとても喉が渇きます。
寝ながらでもこぼさずペットボトルの飲み物を飲めるストローは一つあると便利です。
お産の後半は、中々体を起こしていられなくなるので。
入院のタイミングやお産の進み方によっては病院食が食べられないことがあります。
お産は体力勝負なので飲まず食わずではバテます。
特に子宮は筋肉で出来ています。
短期的な筋肉疲労の予防・回復には水分や糖分(炭水化物)、ビタミンやミネラル補給が効果的です。
あまり噛まずにエネルギー補給できるゼリー飲料やチョコレーレートなどはあると便利かもしれません。
おにぎりも良いのですが、よく噛んで食べて下さい。
あまり噛んでいられないくらいお産が進んできたらおにぎりの“のり”は辞めておきましょう。
“のり”は消化が悪いので、お産が急に進み始め吐き気が出てくると大概上がってきます。
側に誰もいない時に“のり”を嘔吐してしまうと悲惨なことになります。
吐き気が出てきたらお産が進む合図👍
すぐにナースコールしましょう。
食べ物や飲み物は小さいクーラーバッグなどに保冷剤をたっぷり入れて持って行くと暑さ対策にもなるでしょう。
以上、施設分娩でコロナ禍の夏にお産を乗り切るコツをいくつかあげてみました。
何かと不安が付きまといますが、あなたは一人ではありません。
勿論、助産師はじめ参加スタッフもいますが、一番の味方で同士なのはあなたのお腹の赤ちゃんです。
赤ちゃんはママに産んでもらいやすい様に体を小さく小さくまとめて、産道を知恵の輪くぐりのように上手く回ってママの体を少しでも傷めないように出ようとしてくれます。
赤ちゃんの産まれて来る力を信じてね。
あなたの生み出す力を信じてね。
以前のブログも参考にしてみて下さい☝

*電話相談事業は現在終了しています

“案ずるより産むが易し”って昔からいいますから…大丈夫、何とかなります👍
今日もご訪問ありがとうございました。