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こんにちは。
石川県金沢市のまゆみ助産院です。
今日も、金沢―東京間でご夫婦に”オンライン妊婦講座”をいたしました。
今回のテーマは「産後の人手確保」について。
何故産後に人手が要るのか
- 産後の心身の回復と安定には最低1ヶ月かかる
- 新生児のお世話は24時間
出産によって心身には大きな変化が起こります。
ホルモンの急激な変化による情緒の揺れ。
子宮が妊娠前の大きさに戻る。
出産によってできた産道の傷が癒える。
母乳が出る。
その変化が落ち着くには最低1ヶ月はかかります。
その母体の経過には十分な栄養と休息が必要です。
しかし赤ちゃんは24時間誰かに生理的欲求を充たしてもらわないと
生きて行けません。
そして、その欲求も泣くことでしか表現できません。
何を求めているのか慣れないとわからない。
そういう訳で…
赤ちゃんに不慣れな母親だと
自分の休養と赤ちゃんのお世話の同時進行に
無理が生じます。
母親が無理しすぎると産後の回復が遅れたり
産後鬱に移行しやすくなります。
でも、赤ちゃんは待ってくれない。
だから産後の日が浅いうちは…
母親の身の回りや赤ちゃんのお世話を手伝ってくれたり、
優しく教え見守ってくれる経験者や専門家が必要なわけです。
夫の役割として…
妻の身の回りの世話(衣食住)
母乳以外の赤ちゃんのお世話はなるべく協力して欲しい。
でも…
妻の“痒いところに手が届く”お世話は
すぐには無理か、永遠に無理(男性脳と女性脳の違い)です。
赤ちゃんのお世話もすぐには上手く出来ないもの。
新米パパに完璧を求めると
夫婦間に不協和音が鳴り響きます。
だから…
少しずつ夫婦が産後の状況に慣れて
やがて自立して子育てして行けるよう
経験者や専門家の人手を借りると…
結果的に“家族の仕上がり”が早いのです。
経験者なら
実母さんや出産経験のある女姉妹とか
なるべくなんでも気軽に言える女の人。
その支援が1ヶ月間得られないなら他の支援もあたる。
このご夫婦は母親の実母さんが1週間だけ
手伝いに来てくれるそうです。
少し、手薄かも…。
行政支援としては
「新生児訪問事業」「乳児家庭全戸訪問事業(こんにちは赤ちゃん事業)」「産後ケア事業」があります。
低コストですが、事務手続きや段取りがいろいろとあり
サポートを得るまでに少し時間がかかるのが難点。
専門家なら
出産した施設の助産師は
妊娠中から様子がわかっているので心強いが
受け持つ産婦の人数が多く一人当たりのケアには十分に時間を掛けられない。

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そこで…
自分の暮らしている地域で開業している助産師を
あらかじめチェックしてみてはいかがでしょうか?
開業助産師は組織に縛られていない分
フットワークが軽い。
何より独立開業するくらいなので
熟練したスキルを持ち合わせています。
という訳で、
自分にはどんなサポートが身近にあるのか
事前に調べておいた方が賢明ですよ。
という、お話をしました。
お産は1~3日以内で終わり何とかなります。
でも子育てはその後ずっと続くので
中長期的な視野が必要なのです。

今日もご訪問ありがとうございました。