赤ちゃんの発熱時の脱水予防

まゆみ先生
まゆみ先生

こんにちは。

石川県金沢市のまゆみ助産院です。

先日依頼、うちの育児サロン『まゆみ塾』に年間コース契約で通ってきてくださっている赤ちゃんがどんどん夏風邪で発熱してきました。
ママ達からLINEにご相談チャットがひっきりなしです。

皆、生後9~10ヶ月とママの免疫貯金が底をつき始めている月齢なので仕方がないですね。
(申し訳ございませんが、LINE無料相談は継続ケアご契約者様限定です。)

 

以前の記事“赤ちゃんの初めての発熱”でもお伝えしましたが、この季節の風邪による発熱は“脱水”に注意です。

気道粘膜に炎症が起こり鼻水で鼻呼吸がしにくいのでついつい口呼吸になります。

おっぱいやミルクを飲みたくても苦しくて一気に飲めません。

そして、この暑さでただでさえ脱水になりやすい。

 

そこで、発熱時の脱水予防方法です。

発熱時の水分補給の基本は母乳やミルクです。

母乳は赤ちゃんの体調に合わせて成分が勝手に変化するので、そのまま与えればよいです。

一度に沢山飲めませんが、少しずつ何回も与えます。

でも、完全ミルクになってしまっている場合、高熱の時に普通の濃度のミルクを吐いてしまう場合、ミルクを1.5~2倍に薄めて作って少しずつ与えます。

吐き気を誘わないように20~30㏄を5分~10分おきくらいにゆっくり少しずつ与えることがポイント。

元気がなくて飲む力が弱い場合は哺乳瓶の乳首の穴をクロスカットするなどして大きく出やすくします。

 

9~10ヶ月の月齢ではいつもなら4~6時間にミルクを200~300㏄を1日4~5回くらい与えている頃でしょうか。

なので、4~6時間でミルク的には最低100~200㏄分、水分としてはその1.5~2倍約150~400ccを与えます。

だんだん汗をかいて解熱し、食欲が出てきたら普通の濃度のミルクに戻します。

でも、いつもより少い量で回数を多くです。

普通の濃度のミルクが飲めれば他に麦茶や経口補水液などで水分を補給してもよいですね。

果汁はそのままだと果糖が濃すぎて却って脱水になりますから与えるなら湯冷ましなどで薄めて与えます

 

解熱剤で解熱した場合、楽になって一時的にとても食欲が出てくるのですが離乳食は控えめに。

しばらくやめた方がよいくらいです。

 

40℃近くまで発熱した場合、普通2~3日位は体温が上がったり下がったりします。

解熱している間に失った水分やミネラルを母乳やミルクから与えて次の発熱に備えたいのですが、体力を付けようと焦って離乳食を与えすぎると次に体温が上昇してきたときに大概吐きます。

吐かなくても消化が追い付かず苦しがります。

離乳食は与えすぎない方が結果的に赤ちゃんは楽です。

 

そして、又発熱してきてぐったりしてきたら…

少しづつ母乳や薄めたミルクを与える…の繰り返しです。

以前の記事”赤ちゃんの初めての発熱”も参考になさってください。
https://mayumi-midwife.com/mather/

 

この時、これくらいの月齢だとフォローアップミルクを与えているかもしれませんが、あれは発熱時や下痢をしている時に与えてはいけません。

“フォローアップミルクはミルクではありません!から。

私は恥ずかしながら…そのことを知らずに我が子の体調が悪い時に与え続けて小児科の先生にどえらく叱られました😢

よろしければ、以前の恥記事も参考にどうぞ😅

『フォローアップミルクはミルクではありません!』
こんにちは金沢市のまゆみ助産院の垣野です。  今日は私の住んでいる町内「一斉美化清掃の日」 20年前のこの日を思い出します。  私は育児休業明けに今まで経験し…

 

赤ちゃんの発熱は熱による脳症などより、脱水が一番心配です。
赤ちゃんの体は熱を出してウイルスや病原菌をやっつけようとしているので、その機能がうまく働くように水分を上手に補給してあげましょう。

 

子どもは病気に打ち勝つと本当にたくましく、一つ賢くなります。

よく“知恵熱”なんて言います👍

熱を出した後に出来ることがぐ~んと増えるのは実に不思議です💖

 

親はこどもの生命力を信じて、落ち着いてその生命力を伸ばすお手伝いをしましょうね。

今、赤ちゃんの発熱のお世話で頑張っているママ達へ

“フレー!フレー!”

 

まゆみ先生
まゆみ先生

今日もご訪問ありがとうございました。