こんにちは。
石川県金沢市のまゆみ助産院です。
「赤ちゃんの姿勢は歯並びに影響する」
そんなお話を、先日歯科医師の先生から伺いました。
赤ちゃんのお口育て『口腔育成』をテーマにした
まゆみ助産院の育児サロンの客員講師“デンタルオフィス大森”の
大森先生のお話しです。
*『口腔育成』について、詳しくは以前のnoteの記事『口腔育成という言葉を知っていますか』https://note.com/mayumi_josanin/n/n3489721803dc
をご参照下さい。
先生いわく“赤ちゃんの姿勢は妊娠中からすでに影響を受けている”。
以下、先生の講義のスライドをお借りしました。
右の妊婦さんのような、脊柱のS字カーブがしっかりとあると、
赤ちゃんが丸くなってお腹の中でおしゃぶり練習をしやすいと。
います!います!
超音波で胎児を確認すると、上手にお手てが口元にあって
中々お顔を見せてくれない子❣
あれは、赤ちゃんがお腹の中でしっかり丸くなっていた証拠だったのですね。
次のスライド…
つまり、おっぱいなどを飲み込む嚥下運動は首の前の筋肉と、
首の後ろの筋肉を鍛えることになり、それによって首の骨が正しく育つそうです。
その時に、舌が動きやすいのはC字の丸い姿勢(Cカーブ)で、
首がそりすぎると舌が動きにくいと。
言われてみれば、首をそらし過ぎると舌は前に出ませんし、動きにくいです。
また、鼻で息がしにくく口を空けたくもなります。
首の骨が正しく育った結果、鼻呼吸が確立し正しいい歯並びにも通じると。
“歯並びは成長の結果である”。
なるほどね…。
*「デンタルオフィス大森」のHPはこちらです。
http://www.d-o-omori.com/contents/about.html
で、先日理想的なCカーブの赤ちゃんに会いました。
妊娠中に私が正しい妊婦の所作や骨盤のバランスを整えることをお伝えして、
逆子を自分で直してくれたママの赤ちゃんです。
*その様子は以前のnoteの記事『心と体を整えると逆子も治ります』
https://note.com/mayumi_josanin/n/n34ebea505635
をご参照下さい。
そのママさんはその後も上手に赤ちゃんを育てていました。
おっぱいの飲みもよく、情緒も安定していて育てやすいそうです。
まゆみ助産院には、様々なお困りごとのママさんが来られます。
その一つに“反り返りがひどくておっぱいが飲めない”赤ちゃんのご相談。
生後3ヶ月頃、突然反り返りがひどくなり、泣き止まなくなってきたと。
ママは、とりあえず赤ちゃんを泣き止ませようと哺乳瓶で
ミルクを与えてみますがミルクを飲んでも反り返りギャー、ギャー泣き止まないと。
おっぱいも飲んでもらえないので、残って痛い…。
そんな赤ちゃんをみていると、とにかく首が後に反り返っているのと、
お尻の仙骨という骨の動きが悪く硬いです。
抱いても、背中が板のようにピンと張り過ぎていると言うか…。
生後2ヶ月も過ぎると、赤ちゃんはモロー反射といって
胸の前に物がなくなるとびっくりして慌てて抱き付こうとする
反射が徐々に消えてきます。その代わり少しずつ首をそらし
胸を広げて手遊びを始めます。
胸を広げるには首の後ろの筋肉と背中の筋肉が緊張しなくてはなりません。
適度な緊張は手の動きの幅と視野を広げてくれます。
ところが、後ろに引っ張る筋力が強過ぎて前に引っ張る筋力が
弱いとどうやら“反り返り”すぎるようです。
そんな時は、とにかくお尻の仙骨の丸みを赤ちゃん体操で引き出して、
手を胸の前に組んで足をカエルのようなM字形にしておくるみでくるんでやります。
そうやって、なるべく丸く抱っこします。
俗にいう“おひな巻き”。
*この、布で赤ちゃんを包む方法は私が今から15年くらい前に考案しました。
可愛いネーミングは別の方ですが…。
包み方のコツはYouTubeにアップしてありますので
よろしければ“まゆみ助産院YouTubeチャンネル”をご覧下さい。
こうやって、しばらくおくるみで丸めて抱っこしていると、
ふと…背中の緊張が弛んで赤ちゃんが泣き止みます。
赤ちゃんも、自分の意図しない体のそりに困っていたのでしょうね。
とにかく体の軸を真っすぐにして丸くしてやると
落ち着いておっぱいも飲めるようになるものです。
その、おっぱいを上手く飲めている結果が将来の歯並びにも影響してくるのですね。
ですから、授乳期の赤ちゃんの育てられ方はとても大事なんですね。
それでもどうしても赤ちゃんが反り返って収拾がつかない時は、まゆみ助産院にご相談ください。
他になにか出来る手立てはないか、一緒に探してみましょうね。